2026年01月07日

原因はそこじゃない?「歯の痛み」の意外な落とし穴



あけましておめでとうございます。翔歯科からの歯科情報配信です。
1月から、本格的な受験シーズンが始まりますね。


試験に臨む際は、焦らずにまず落ち着いて
問題を読み解くことが大切です。


これは歯科でも同じで、
痛い歯をやみくもに治療するのではなく、
まずは慌てずに原因を突き止めることが
重要です。





◆「この歯が痛い!」だけでは
 治療できない?


歯医者に行ったとき、
「痛いのはこの歯だ、と伝えたのに
すぐに治療に入らず検査が続いた」
という経験はないでしょうか。


一刻も早く痛みから解放されたいのに、
レントゲンを撮られたり、
別の歯をチェックされたりすると、
もどかしさを感じてしまうかもしれません。




しかし、歯科医がすぐに治療に入らないのには、
明確な理由があります。


歯科診療の中で、
患者さんが「痛い」と感じる場所と、
実際にトラブルのある場所が一致しないのは
決して珍しいことではないからです。


特に、神経に達した深いむし歯で痛みが激しい場合は、
その発信源を特定するのが非常に難しくなります。


歯は一度削ってしまうと元には戻せないため、
このようなケースではより慎重な判断が必要となるのです。





◆上下でズレることも?
 痛みの場所が食い違う理由


こうした感覚のズレは、
前歯よりも奥歯に行くほど
起こりやすいことがわかっています。


歯を刺激してどの歯に触れたか当てる実験では、
奥に行くほどその正解率は下がり、
前後3〜5本の範囲で間違えてしまう人が
多くいました。


中でも第二大臼歯(前から7番目)では、
ひとつ手前の第一大臼歯と勘違いする人のほうが、
正解者よりも多いという結果がでています。


さらに、痛みが激しくなると
上下で痛みの場所を間違えることもあります。


これは上あごの神経と下あごの神経が
脳に向かう途中で合流するためで、
強い痛みの信号が送られると情報が混ざり合い、
正確な場所が判別できなくなってしまいます。




その結果、原因は下の歯なのに、
「上の歯がズキズキ痛む」
と感じてしまうことも少なくありません。





◆自己判断に頼らず、まずは詳しい検査から


痛みの原因が不明確なままの治療だと、
健康な歯を無駄に削ってしまうことにも
なりかねません。


そのため、歯科医師はすぐに治療に入らず、
まずは「痛みの発信源」を
突き止めることに全力を注ぎます。





「早く治してほしいのに…」
ともどかしく感じるかもしれませんが、
一連の検査は大切な歯を守るために
必要なプロセスです。


また、
「どこが痛いかうまく説明できない」
という場合でも、
原因の場所を一緒に探していきますので、
安心してご来院ください。



翔歯科クリニック
〒890-0073
鹿児島市宇宿1-53-12
TEL:099-254-0154
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2025年12月02日

保険でできる白いつめもの「CR(コンポジットレジン)」とは?



こんにちは。翔歯科からの歯科情報配信です。
12月は古くから「師走」と呼ばれますが、
これはお坊さんが走り回るほど忙しくなることが
由来のひとつとされています。


年末に向けて公私の予定も重なり、
私たちも何かと慌ただしく感じる季節です。


忙しい合間を縫って、
「今年のうちにむし歯を治しておきたい」
と考えている方も多いのではないでしょうか。


実は、むし歯治療において
見た目を損なわず、
歯の負担も小さく済む方法があります。





◆白くて自然!
 CR(コンポジットレジン)とは


むし歯は治したいけれど、
「治療のあとが目立ってしまうのはちょっと…」
と気にされる方は少なくありません。


このようなお悩みに応えるのが、
自然な見た目に仕上がる
「CR(コンポジットレジン)」
というつめものです。


CRは歯科治療用の白いプラスチック素材で、
保険診療でも広く用いられています。


最初はやわらかいペースト状ですが、
むし歯を削った部分につめて
特殊な光を当てると固まり、
歯にぴったりとなじんでいきます。




主に小さなむし歯
前歯のむし歯の治療に使用され、
治療のあとがほとんど目立たないのが特徴です。





◆見た目だけじゃない!
 歯の健康を守るCRの魅力


CRは「白くて自然な色合い」という点が
注目されがちですが、
実はそれ以上に大きなメリットがあります。


それは
「健康な歯をできるだけ削らずに残せる」
という点です。


例えば、金属のつめものの場合は、
外れないようにするために健康な部分も
ある程度削る必要があります。


一方で、CRは歯に直接接着するため、
むし歯の部分だけを削って
つめることが可能です。




一度削った歯は元には戻らないため、
削る量を抑えることで歯の強度を保ち、
寿命を延ばすことにもつながります。


そのほかに、歯の型取りが不要で
その日のうちに治療が完了できる手軽さも、
CRの嬉しいメリットです。





◆知っておきたいCRの注意点


短時間で治せて見た目もきれいなCRですが、
いくつか注意したい点もあります。


まず、金属やセラミックに比べると
強度が劣るため、大きなむし歯の治療や
強い力がかかる部位にはあまり適していません。


また、水分を吸収する性質があるため、
長く使っているうちに少しずつ変色や
段差が生じることがあります。


こうした特性と個々の歯の状態や
かみ合わせなどをもとに、
CRが適しているかを判断していきます。





◆最適な治療法をご案内します


CRは多くのメリットを持つ治療法ですが、
むし歯の大きさや部位によっては、
より強度のあるつめもの(金属・セラミック)が
適している場合もあります。





当院では、それぞれのつめものの
利点と欠点を丁寧にご説明し、
患者さんのご希望も伺いながら、
最適な治療法を一緒に考えていきます。


つめものについて気になることがあれば、
どうぞお気軽にご相談ください。



翔歯科クリニック
〒890-0073
鹿児島市宇宿1-53-12
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2025年11月05日

その1本が歯の寿命を縮める!?喫煙と歯周病の関係


こんにちは。翔歯科からの歯科情報配信です。
11月17日は肺がんへの理解と
予防意識を高めるために定められた
「肺がん撲滅デー」です。


肺がんの主な原因とされるタバコは、
全身のさまざまな病気のリスクを高めることが
知られています。


その影響は、お口の中の病気も
例外ではありません。





◆ヤニ汚れより怖い!
 タバコが奪う” 歯の寿命”


タバコによるお口トラブルといえば、
「ヤニ汚れ」「口臭」
イメージされる方も多いでしょう。


しかし、タバコの害で本当に怖いのは、
歯の寿命そのものを縮めてしまうことです。


ある調査では、70代の喫煙者は
非喫煙者よりも平均で約8.5本
歯が少ないという結果が報告されています。




その背景にあるのが、
歯を失う原因で最も多くの割合を占める
「歯周病」の存在です。


喫煙はこの歯周病の進行を早めるだけでなく、
歯周病治療の効果まで下げてしまいます。


この二重の悪影響によって、
タバコを吸う人ほど
歯を失うリスクが高まってしまうのです。





◆知らないうちに進む喫煙の”二重ダメージ”


タバコが歯周病の進行を早める主な原因は、
煙に含まれる3 つの有害物質
(ニコチン・一酸化炭素・タール)です。


・ニコチン:血流を悪化させ、歯ぐきを栄養不足にする
・一酸化炭素:体を酸素不足にして、歯ぐきの抵抗力を奪う
・タール(ヤニ):歯の表面にこびりつき、
歯周病菌がつきやすい環境をつくる




こうした影響が重なることで、
歯ぐきが本来持つ「細菌と戦う力」
「傷を治す力」が徐々に奪われていきます。


その結果、タバコを吸う人は
吸わない人に比べて
歯周病のリスクが約5.4 倍に上昇するほか、
治療の効果も半分程度まで
落ちることがわかっています。


さらに問題なのは、血流の悪化によって
歯ぐきの腫れや出血といった
歯周病特有のサインが出にくくなる点です。


そのため、喫煙者は自覚がないまま
歯周病が重症化してしまい、
やがて歯がぐらついたり、
抜けてしまったりするおそれがあります。





◆”禁煙”が無理でも諦めない!
 今からはじめる歯周病ケア


歯周病だけでなく、全身の健康のためにも
「禁煙」がベストの選択です。


とはいえ、
「わかっているけど、今すぐの禁煙は難しい」
という方も多いでしょう。


大切なのは、すぐに禁煙ができなくとも、
タバコのリスクを理解したうえで
今できる歯周病ケアを欠かさないことです。





ご家庭での丁寧なセルフケアと、
歯科医院での定期的なケアを継続しながら、
タバコの影響を少しずつ減らしていきましょう。



翔歯科クリニック
〒890-0073
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2025年10月02日

歯を守れば脳も守れる!認知症対策はお口から



こんにちは。翔歯科からの歯科情報配信です。

今年は秋の味覚であるサンマが大漁です。


サンマなどの青魚に多く含まれるDHAは
認知症予防にも役立つ可能性 があるとされ、
積極的に摂りたい栄養素のひとつです。

実は認知症には食事や生活習慣だけでなく、
お口の健康も深く関わっていることが
わかってきています。




◆歯が減ると記憶力が落ちる?

 〜歯の本数と認知症


年齢を重ねると歯の本数が減り、

これにより噛む力が弱まってしまいます。


噛む力が弱まると、食事や体調面だけでなく、

「認知症」の発症にも影響することが

多くの研究で示されています。


ある研究では、65歳以上で歯がほとんど残っておらず、

入れ歯も使っていない人は、

20本以上ある人に比べて認知症のリスクが

約1.9倍も高いという結果がでています。




「噛む」という行為は

単に食べものを細かくするだけでなく、

あごの筋肉を動かして

脳に刺激を届ける役割も担っています。


歯が減ってしっかり噛めなくなると、

脳への血流や刺激が減少し、

その働きが弱くなってしまうわけです。





◆歯周病は「アルツハイマー型認知症」の

 引き金に


近年は歯の本数だけでなく、

歯周病も認知症に

影響を与えることがわかってきました。


別の研究では、歯周病の人はそうでない人と比べて、

アルツハイマー型認知症のリスクが

約1.7倍も高いと報告されています。


アルツハイマー型認知症は、

脳に「アミロイドβ」という

老廃物のようなものが溜まり、

記憶力や判断力が低下していく病気です。


実は、歯周病菌が体に入り込むと、

アミロイドβが作られやすくなり、

認知症のリスクを高めるおそれがあるのです。






◆歯が20本あれば割引される保険商品も!?


こうした研究結果は、

医療以外の分野でも活用されはじめています。


最近では、ある生命保険会社が

70歳以上で歯が20本以上残っていれば

保険料を割り引く、という

認知症保険の商品を発売した例もあります。


このように、お口の健康と

将来の健康リスクのつながりが

より一層社会でも認識されてきています。





◆「人生100年時代」の今、できること


「いつまでも自分らしく元気に過ごしたい」

というのは多くの人に共通した願いであり、

その実現には”お口の健康”が欠かせません。


歯や歯ぐきを守ることは認知症のみならず、

糖尿病や心臓疾患、脳卒中の予防にも

役立つといわれています。


日々のセルフケアに加え、

定期的に歯科を受診してお口の環境を整えることは、

健康寿命を延ばす第一歩です。





未来の自分、そして大切な家族のためにも、

今日からできることを一緒にはじめていきましょう。




翔歯科クリニック
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2025年09月04日

子どもに多い!唇の裏の水ぶくれ、放置しても大丈夫?


こんにちは。翔歯科からの歯科情報配信です。
9月頃からは新米が多く出回り始めます。


お米をよく噛むとだ液の分泌が促され、
消化・吸収がスムーズになるほか、
自然な甘みを感じることができます。


お米をよりおいしく味わうためにも、
日ごろからしっかり噛んで食べることを
意識したいですね。


ところで、この「だ液」ですが、
時折、お口の中や唇に水ぶくれのような症状
引き起こすことがあります。





◆唇や舌にできる水ぶくれ、その正体は?


お子さんのお口の中に
小さな水ぶくれのような膨らみが見つかると、
心配になり、慌てて受診をされるケースが
少なくありません。


このような唇や舌にできる
半透明の膨らみは
「粘液嚢胞(ねんえきのうほう)」の可能性があります。




粘液嚢胞とは、
お口を噛んだり傷つけたりすることで、
だ液を運ぶ細い管が詰まってしまい、
だ液の行き場がなくなって
水ぶくれのようになってしまうものです。


見た目ほど心配なものではありませんが、
自然に消えることは少なく、
繰り返しやすいのが特徴です。





◆痛みはなくても油断は禁物


粘液嚢胞は子どもに多くみられる
お口トラブルのひとつで、
舌の先や裏側、下唇にできやすく、
直径5〜15mmと大きさもさまざまです。


ただし、中に溜まっているのはだ液なので、
基本的に痛みを伴うことはありません。


「つぶれると中のだ液が出て小さくなりますが、
「しばらくするとまた溜まって膨らんでくる…
というのを繰り返すのが、
この病気の厄介なところです。




つい自分でつぶしてしまいたくなりますが、
傷口に細菌が入り
炎症を引き起こすおそれもあるため、
気になっても無理に触らず安静を保ちましょう。





◆治療法と注意したいポイント


粘液嚢胞の多くは自然に治ることはなく、
効き目のある塗り薬や飲み薬もありません。


膨らみが小さいものであれば
経過を見守ることもありますが、
根本的に治すには、
原因となっている小さなだ液腺ごと
嚢胞をとり除く外科処置などが必要になります。


特に、舌の裏側のやわらかい部分に
大きく膨らんだ「ガマ腫」と呼ばれるタイプのものは、
放っておくと食事や発音に
支障が出ることもあるため、
早めの受診が安心です。





◆気になる症状は早めの相談を


粘液嚢胞のほとんどは良性ですが、
再発を繰り返したり大きくなったりする場合は
治療を検討する必要があります。


また、まれにですが
別の病気が隠れていることもあるため、
自己判断で放置するのは禁物です。





お口の中に気になる膨らみ・できものを見つけたら、
早めに歯科医院を受診しましょう。



翔歯科クリニック
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