2025年06月03日

歯並びや呼吸にも影響する!?舌の正しいポジションとは



こんにちは。翔歯科からの歯科情報配信です。
6月5日は環境問題への取り組みを広げる日、
世界環境デーです。


日本では「環境の日」として定められており、
私たちもまずは身近な環境問題から
少しずつでも意識的な取り組みを
心がけたいですね。


身の回りの環境と同じく、
お口の環境においても
意識を向けてみてほしいことがあります。


それが、舌の位置です。





◆舌の正しい位置はどこ?


普段、私たちは自分の舌が
どこにあるのかをほとんど意識していません。


しかし、舌には
”本来あるべき位置”が存在します。
その位置とは上の前歯の裏側のやや上、
「スポット」と呼ばれるポイントです。


舌は何もしていないときに、
先端がこの位置にあるのが
自然な状態とされています。


ところが近年は、
舌の先端がこのスポットより低い位置にある
「低位舌(ていいぜつ)」の方が増えています。




低位舌は放置すると、
さまざまな不調やトラブルの
原因になることが知られています。





◆舌の位置が呼吸に与える影響


低位舌による不調のひとつに挙げられるのが、
呼吸への影響です。


人間の呼吸は「鼻呼吸」が正常ですが、
舌が下がっていると口が開きやすくなるため
「口呼吸」になりがちです。


「息をするなら鼻でも口でも
どちらでもいいのでは?」

と思われるかもしれませんが、
実は口呼吸にはさまざまな問題があります。


口呼吸によって口が乾くと、
だ液の自浄作用が弱まり、
むし歯や歯周病、口臭のリスクが高まります。


さらに、鼻には細菌やウイルス、
アレルゲンなどをブロックする
「フィルター機能」が備わっていますが、
口呼吸ではこの役割が十分に機能しなくなります。


そのため、風邪やインフルエンザなどの感染症や、
アレルギー症状のリスクが高まる可能性があります。






◆まだまだある!低位舌のリスク


低位舌は呼吸のほかにも、
次のようなリスクが指摘されています。


(1)歯並び・かみ合わせの乱れ
低位舌になると、舌が上あごを押し広げる力が
うまく働きません。
そのため、上あごが狭いまま成長してしまい、
歯が並ぶスペースが足りなくなったり、
「受け口」になったりすることがあります。


(2)姿勢や全身のバランスの影響
低位舌が原因で口呼吸になると、
空気が通る「気道」も狭くなってしまいます。
そのため、十分な呼吸を確保しようと
無意識に頭を前に傾けたり、
上向きにしたりする姿勢になりやすく、
これが猫背や肩こり、腰痛などの
一因になることがあります。


(3)睡眠の質の低下
低位舌の人は舌の筋力がもともと弱いため、
眠っている間に舌がのどの奥のほうへ
下がりやすくなります。
その結果、舌が気道をふさいでしまい、
「いびき」「睡眠時無呼吸症候群」
引き起こすことがあります。






◆あなたは大丈夫?
 舌の位置のセルフチェック


次のような場面で
舌の先端が下の前歯に当たっていたり、
上下の前歯の間に挟まっていたりする場合は、
低位舌の可能性があります。


・何かに夢中になっているとき
・普通に口を閉じているとき
・「タ行」の言葉を発音するとき
・食べ物や飲み物を飲み込むとき


低位舌は放置すると、
さまざまな不調の原因になるため、
早めの改善が大切です。


お心当たりがある場合は、
早めの受診を心がけましょう。




翔歯科クリニック
〒890-0073
鹿児島市宇宿1-53-12
TEL:099-254-0154
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2025年05月02日

要注意!そのお口トラブル、原因はウイルス感染かも!?

こんにちは。翔歯科からの歯科情報配信です。
5月5日はこどもの日ですね。


この時期に飾る五月人形には、
病気などの災いから守ってくれるように、
といった願いも込められています。


しかし、幼いうちは病気にかかりやすく、
特に目に見えないウイルスによる感染症
十分な注意が必要です。


中でもお口の中に違和感や痛みを覚えた場合、
その原因はウイルスの感染であることが
多くあります。


とりわけ幼児期にかかりやすいものも多く、
感染すると、慣れない症状に
戸惑うことも考えられます。


そうならないためにも、
今回は代表的な症状と、治療法をご紹介します。





◆ヘルペス性口内炎


単純ヘルペスウイルス
初めて感染したときに発症する病気です。


6歳以下の子どもに多く、
感染してから4〜5日で発症し、
発熱や全身のだるさがあらわれます。


お口の中の症状では
「口内炎が複数できる」「歯ぐきが赤く腫れる」
「粘膜や舌に水ぶくれができて痛い」
などが代表的です。




治療は安静が基本で、
抗ウイルス薬の飲み薬や
塗り薬が処方されます。


ただ、痛みで食事が取れないほど重症な場合は、
入院のうえ、点滴などで栄養を補いつつ、
治療が必要になることもあります。





◆帯状疱疹(たいじょうほうしん)


子どもの頃にかかった
「水ぼうそう」のウイルスが、
体調不良や免疫力の低下をきっかけに
再び活動し始めることで起こる病気です。


体の左右のどちらかに
痛みやかゆみをともなう
発疹があらわれるほか、
チクチクと針で刺されたような
痛みが生じることがあります。


お口の中では、
左右どちらかに赤みや水ぶくれが
帯状にあらわれるのが特徴です。


治療には抗ウイルス薬や
痛み止めのほか、
口内を清潔に保つために
うがい薬やトローチなどを用いることもあります。





◆ヘルパンギーナ


コクサッキーウイルスA群による感染症で、
1〜4歳の子どもに多く、
夏に流行しやすいのが特徴です。


症状としては発熱のほか、
喉の奥に赤みや水ぶくれができ、
つぶれると小さな潰瘍になります。


喉の痛みが強くなると、
食事や哺乳が難しくなることも
少なくありません。


ただし、1週間程度で自然に治ることが多いため、
基本は水分や栄養の補給を欠かさず、
必要に応じて痛み止めなどを使用します。






◆手足口病


コクサッキーウイルス
エンテロウイルスによる感染症で、
1〜5歳の子どもに多くみられます。


感染から数日後に、手足や口に
小さな水ぶくれができるのが特徴です。


また、発熱を伴うこともありますが、
長期的に高熱が続くことは
通常はありません。


ヘルパンギーナと同様に、
お口の中やその周りに水ぶくれができると、
痛みで食事や哺乳が難しくなることもありますが、
多くの場合は自然に治ります。


また、症状が強い場合は、
痛みや発熱をやわらげる治療を行います。





◆気になる症状は
 早めに歯科医院でチェックを


お口の中に症状がでるウイルス疾患は、
初期の段階で口内炎やむし歯の痛みと
区別がつきにくいことも少なくありません。


そのため、対処を間違えると
かえって重症化するおそれもあります。





お口に関する症状で判断に迷うことがあれば、
まずはお早めに当院へご相談ください。



翔歯科クリニック
〒890-0073
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2025年04月03日

歯の本数で決まる!?食事の楽しみと健康の深い関係

こんにちは。翔歯科からの歯科情報配信です。
この時期の旬の食べものと言えば
たけのこですね。


さわやかな風味とシャキシャキした食感が
食欲をそそります。


このような食の楽しみを
この先ずっと感じられるかどうかを
大きく左右するもの、
それが歯の本数です。





◆歯が少ないと食べられるものが激減!?


「歯の調子が悪くて、好きなものを我慢している」
という経験がある方は
意外と少なくありません。


なかでも「歯の本数」
私たちの食生活と密接に関係しています。


人間の永久歯は28本、
親知らずを入れると32本あり、
およそ20本以上あれば
ほとんどの食べものを自由に食べることができます。


しかし、それを下回ると肉類やナッツ類、
たくあんなど歯ごたえのあるものが
徐々に噛めなくなり、
半数以下になるとお米やはんぺんなど
比較的やわらかいものまで噛めなくなります。


さらに、5本以下になると
食べられるものがかなり制限され、
バナナやうどんのような
やわらかいものしか食べられなくなります。





◆しっかり噛めれば満足度もアップ!


歯の本数は食の満足度と深い関係があることも、
明らかになっています。


高齢者を対象にしたある調査では、
歯の本数が多い人ほど、
食事の満足度や期待感が高いという
結果が出ています。




このように、健康な歯を保つことは
食事の選択肢を広げるだけでなく、
食事の楽しさや生活の質
大きく左右しているのです。





◆食べものが噛めないと要介護の危険も


とはいえ、
「やわらかいものが食べられれば十分」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。


しかし、やわらかい食品中心の食事は
肉類や野菜類が不足しがちで、
健康維持に不可欠なタンパク質やビタミン、
食物繊維が摂取しにくくなります。


その結果、筋力や免疫力が徐々に低下し、
将来の要介護リスク
高める要因になってしまいます。


実際に高齢者を対象にした調査では、
歯が19本以下の人は
20本以上ある人に比べて
要介護認定を受けるリスクが1.2倍も
高くなることがわかっています。


つまり、自分の歯でしっかり噛めることは、
すこやかな老後を過ごすための
重要な要素なのです。






◆歯を守る=人生の喜びを守る!


何歳になっても自分の歯で
おいしく食事を楽しむことは、
健康的な生活を支える大切な要素であり、
人生の喜びの1つです。





「もっと歯を大事にしておけば良かった」
と後悔する前に、
定期的な歯科受診を習慣にして
歯の健康を守っていきましょう。



翔歯科クリニック
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2025年03月04日

歯の黄ばみ・くすみを解決!原因別の改善法


こんにちは。翔歯科からの歯科情報配信です。
3月は桜をはじめとした花々が
全国的に咲き始めることから、
旧暦の別称で
「花見月(はなみづき)」「花月(かげつ)」
とも呼ばれる月です。


きれいな桜の下での
お花見を楽しみにされている方も
多いのではないでしょうか。


季節ごとの花の色の移ろいは趣がありますが、
歯に関しては変わらない白さを保ちたいものです。


そこで今回は、歯が変色する原因と
対処法をご紹介します。





◆日ごろの食事も要注意!歯の表面の変色


鏡を見たときに気になる歯の黄ばみやくすみ。


これらの変色にはさまざまな原因があり、
それぞれ改善方法も異なります。


そのうち、歯の表面から変色する原因として、
以下のものが挙げられます。


・色素による着色
コーヒーやお茶、タバコに含まれる色素などが
歯の表面に付着することで、
黄ばんだりくすんで見えたりすることがあります。


・むし歯
初期の段階では白っぽくなりますが、
やがて進行すると歯に穴が開き、
黒っぽく見えるようになります。


・修復物(つめもの、かぶせもの)由来の変色
過去に歯の治療で使用した金属の修復物が
劣化することで金属部分が溶け出し、
黒っぽい色が着くことがあります。






◆歯みがきでは落とせない!?歯の内面の変色


歯の変色は先程のような
歯の表面への影響がイメージされがちですが、
実は、全く異なる原因で
歯の内面から変色することもあります。


下記にその例をご紹介します。


・神経をとった歯
過去の治療で神経をとった歯は、
時間が経つと黒く見えることがあります。


・加齢変化
加齢によって歯のエナメル質が薄くなる反面、
内側の象牙質は厚みを増します。
これにより、歯が黄ばんで見えるようになります。


・抗生物質による変色
歯が作られる時期に
テトラサイクリン系の抗生物質を服用すると、
象牙質の変色が起こり、黄色や褐色、
やがて暗紫色へ変色することがあります。






◆変色の原因に応じた改善法


歯の変色は見た目に影響を与えるだけでなく、
笑顔を見せるのをためらわせたり、
人と話すときに自信を失わせたりと、
心理面にも大きく影響します。


まずは、原因に合った改善方法を見つけていきましょう。


・表面の着色汚れにはクリーニングを徹底
飲食物由来の着色汚れは、
日常の歯みがきで
ある程度落とすことができます。


適正な分量の歯みがき剤を使用して
丁寧に磨きましょう。


また、歯にこびりついた頑固な着色は、
歯科医院で行う専門的なクリーニングで
きれいに落とすことができます。


・歯科治療で根本から解決
むし歯や神経のない歯、
薬剤が原因で生じた変色は、
歯のクリーニングなどでは改善できません。


これらのケースに対しては、
原因に応じた専門的な歯科治療が必要となるため、
歯科医院へ相談しましょう。





◆春の新生活、白く輝く歯で
 自信ある笑顔を!


新しい出会いが増えるこの季節は、
清潔感のある白い歯が
周囲に与える印象をより魅力的にしてくれます。





歯の変色にお悩みの方は、
原因を明らかにして
適切な対処を行うためにも
お早めに歯科医院へご相談ください。


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2025年02月04日

10代に異変多数!顔のゆがみは口の中に原因が


こんにちは。翔歯科からの歯科情報配信です。
2月28日は日本で初めてビスケットが作られたことから
「ビスケットの日」とされています。


ビスケットの歴史は古く、古代ヨーロッパ人が
航海に携えた硬い保存食が
起源と言われています。


現代では広く親しまれているビスケットですが、
最近、若い世代ではこのような硬い食べものよりも、
やわらかい食べもののほうが
好まれる傾向にあります。


そして、この傾向が
身体の発達に深く関わる問題として
注目されています。





◆高齢者よりも深刻!10代の「食べる力」


近年、若い世代を中心に
「硬い食べもの離れ」が進んでいます。


これは、10代のお口の機能の発達に
深刻な影響が及んでいることを
暗に示しています。


日本歯科医師会の調査によると、
10代の2人に1人が
食事中にあごの疲れを感じており、
その割合は70代の2.7倍に及ぶことがわかりました。


同調査ではほかにも、若い人の間で
「滑舌が悪い」「食べこぼしが多い」
といった症状も多数報告されており、
10代の「食べる力」の低下が大きな問題となっています。




これらの症状は「口腔機能発達不全症」として、
近年歯科医療の現場でも重要視されています。





◆顔つきや発音にも影響?
 「口腔機能発達不全症」とは


口腔機能発達不全症は、
2018年に新しく保険適用となった病名で、
18歳未満の子どもに見られる、
口腔機能の発達の遅れを示しています。


「食べる」「話す」「呼吸する」
といった日常の動作は、噛む筋肉や
あごの骨の発達にも深く関わっています。


これらの機能が
十分に発達しないまま放置すると、
筋肉やあごの正常な発育が妨げられ、
次のような問題を招いてしまうおそれがあります。


・歯並びやかみ合わせが悪くなる
・顔の形にゆがみが生じる
・発音が不明瞭(滑舌が悪い)
・鼻腔や気道が狭くなり、呼吸がしづらくなる
・噛む力の低下により、成長期に必要な栄養が不足する






◆早期の対応が重要!今すぐチェック!


口腔機能発達不全症は
早い段階での気づきと適切なケアにより、
多くの場合で改善が期待できる病気です。


一方で、「食べこぼし」
「ゆっくり食べる習慣」など、
その兆候は子育ての日常でよく見られるものも多く、
そのまま見過ごされてしまうことも
少なくありません。





口腔機能発達不全症は、
「食べる」「話す」「その他(体格など)」
各項目のチェックリストにより診断されます。


以下に基準の一部を記載しますので、
これらをはじめ、お口の機能に不安がある場合は、
お早めに当院までご相談ください。


□咀しゃく時間が長すぎる(または短すぎる)
□食事の量や回数が多すぎる
(または少なすぎる、ムラがある)
□「カ・サ・タ・ナ・ラ」行がうまく発音できない
□いつも口を開けて息をしている
□睡眠時のいびきがある



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